ブログはSEOが大事って言うけど、やっぱり学んでおかないとやばい?
こんな疑問を解消します。
結論から言うと”まぁまぁやばい”のでザックリとでも知っておいてください。
SEOとはなにか?からアップデートとSEO対策の歴史について学んでおきましょう。
SEOとは?
SEO(エスイーオー)とは『Seach Engine Optimization』の略で、「検索エンジン最適化」を意味します。
つまりSEO対策をするということは”Googleなどの検索結果で上位に表示されるように工夫をすること”を指します。
SEOがうまくいけば、検索から自分のサイトを見てくれる人が増え”登録や購入など何らかのアクションを起こしてもらう機会”を増やすことができます。
SEOはどうすれば対策できるの?
現時点の検索エンジンはGoogleが王者なので「Googleを制するものがSEOを制する」といっても過言ではありません。
しかし、そのSEO基準となるGoogleの検索アルゴリズムも年々進化しているので”SEOの正解はどんどん変化しています”
どうすれば正しいSEOを知れるのか?
SEOに関しては大量の情報サイトがあり、「古いデータ」「ブラックハットSEOと言われるやってはいけない対策」などのSEO対策も溢れています。
「何を信じればいいのか?」
それは、これまでの『Googleのアップデート』とSEO対策者『サーチ・エンジン・オプティマイザー』との戦いの歴史を紐とき判断基準を養うしかありません。
これから語るSEOの壮大な歴史を知り、SEO対策への礎を築いてください。
SEOの歴史⑴:ディレクトリ型検索エンジン
世界初(1990年)の検索エンジン「Archie」を経て、初のSEO対策が必要となったのがこの「ディレクトリ型検索エンジン」です。
ディレクトリ型検索エンジンとは?
Webサイトをジャンルやテーマに応じて分類し閲覧できるようにした検索エンジンのことです。
驚くべきは、なんと「手作業で分類」というブラック企業臭がする方式で行われていたことです。
ディレクトリ型検索エンジンに対するSEO対策
ディレクトリ型検索エンジンには「検索順位」という概念がなく、カテゴリー内で50音順に並べられていたようです。
つまり、アルファベットの『A』が付くタイトルを左寄せにすれば、事実上1番初めに目につきます。
そのためこの表示枠を狙って多くの「A」が並んでいたようです。
あの企業はもしかすると・・・
余談ですが、このSEO対策の歴史から以下のようなことも予測できます。
ディレクトリ型検索エンジンの歴史 | |
1994年 | Lycos |
1995年 | Yahoo!、Excite、infoseek |
この検索エンジンの変遷から、この年代に設立された”Aから始まる名前の企業はSEO対策のパイオニア”である!!”・・・かも知れないと言うことです。
SEOの歴史⑵:ロボット型検索エンジン
1996年にアメリカのYahooが「Alta Vista」というロボット型検索エンジンを採用します。
ここからGoogleの王者への道のりが始まり、SEO対策者たちとのアツい戦いが始まります。
ロボット型検索エンジンとは?
クローラーと呼ばれるロボットにWebサイトを巡回させることにより、驚異的に膨れ上がっていたWebサイトを大量にインデックスできる時代が到来しました。
ところが、当初のロボット型検索エンジンは情報の価値を見極めることができず「ディレクトリ型検索エンジンの方が手動で情報を審査する分、信頼性がある」と言われていました。
Googleの覚醒
「Alta Vista」の登場の2年後、当時のロボット型検索エンジンの質の低さを変えるべく
”世界中の情報を整理して、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること”
を使命に掲げ『ラリー・ペイジ』と『セルゲイ・ブリン』がGoogleを立ち上げます。
そこから10年の時を経て「被リンクの多いページが良質なコンテンツである」ことを発見し、Googleは検索エンジンの王者へと駆け上がっていくことになります。
この発見により、良質なページのことをラリーペイジの名から取って「ページランク」という言葉ができあがった。
被リンクがいまでもSEOの重要な要素であることはこの歴史からも伺える。
【参考文献】
SEOの歴史⑶:アルゴリズムアップデートとSEO対策
ここからのSEOの歴史は以下の3つどもえの争いとなり激化していきます。
『Googleのユーザーファーストへの想い』
『アフィリエイト報酬をもくろむSEOライター』
『システムの穴をついたブラックSEOを行うもの』
この戦いの歴史をGoogleが行ったアルゴリズムのアップデートとともに解説をしていきます。
1990年代のSEO対策
1990年代はまだGoogleが革命的な検索エンジンとなっておらず、キーワードの出現率やサイトの記事数など「物量で勝てるSEO時代」でした。
このころ横行したブラックハットSEOとして以下のようなことが行われています。
【ワードサラダ】
プログラミングで文章を自動生成するSEO ページ数のかさ増しやキーワード出現率を上げるために行われる |
|
【隠しテキスト】
(背景と文字の色を合わせるなど)ユーザーには見えないテキストを使い、検索上位に上げたいキーワードを何度も盛り込む手法 |
2000年からのSEO対策
Googleがページランクの概念を見つけ、新しいSEO評価基準を作ったことで”被リンクの多いページが検索上位に表示されるように”なっていきます。
その結果、良質な情報が上位に上がるとともに、以下のような価値のない被リンクを貼るブラックハットSEOが横行します。
【ワードサラダ】
1990年代と違い被リンクを貼るサイトを作るために使われました 当時、『記事の質<被リンクの数』だったため効果が得られていました |
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【コメントスパム】
複数の他人のサイトのコメント欄に自分のサイトのURLをコメントしまくる行為です |
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【相互リンク】
サイトを評価する意味の被リンクではなく、SEO効果を得るためにお互い強力して被リンクしあうこと ※いまだに相互リンク掲示板などもあるので要注意です |
その他、「ノースクリプトへの隠しリンク」や「被リンクの売買」などが行われていました。
2011年パンダアップデートとSEO対策
ここで初めて名の残るようなGoogleのアルゴリズムの大型アップデートが行われました。
主に以下のような内容です。
・質の低いコンテンツ(記事)の評価を下げる
・コピーコンテンツ(パクリ記事)の評価を下げる
これによって内容の薄い記事が一掃され、情報量の濃い『長文SEO』が徐々に流行り始めます。
2012年ペンギンアップデートとSEO対策
ペンギンアップデートでは、パンダアップデートの時には行われなかった大きな改善がされました。
それが”リンクの質も評価すること”です。
これにより2000年初期に行われたブラックハットSEO対策を行っていたサイトが天に召されました。
ここから本来のGoogleの目的であった”ユーザーファーストな記事を書くしかない”という方向に向かうようになります。
リンクの質はツールで確認できますので活用してみてください。
2013年ハミングアップデートとSEO対策
ユーザーの検索意図に対して適切な検索結果を表示させるために行われたアップデートです。
音声検索のようなワードにも対応するようになりました。
具体的には以下のような感じです。
検索意図:”京都駅付近でお土産を買いたい”
『京都駅 近く お土産屋』
『京都駅に近いお土産屋』
このような場合に「近く」と「近い」が同じ意味であることを認識し、ユーザーに望む結果を返すようになりました。
このアップデートにより、SEO対策はよりユーザーに親切で良質なコンテンツを作った者に有利に働くようになりました。
2015年モバイルフレンドリーアップデートとSEO対策
スマホ利用者が増加したことに対応したアップデートです。
モバイルフレンドリーという状態にするため「スマホ最適化」をするSEO対策が必要になりました。
【参考サイト】
2017年健康アップデートとSEO対策
日本のみで行われた異例のアップデートで医療や健康に関し”信頼性の高いサイトを評価する”という内容でした。
Googleには元々『YMYL(Your Money Your Life)』と呼ばれる、ユーザーの金銭や生活に関わるテーマの記事には厳格な基準がありましたが、このアップデートにでさらに厳格化したと言えます。
このアップデート以降、素人が『金融・投資』『医療・健康』『法律』関連でブログを運営し成功するのは至難の業と言われるようになりました。
インターステイシャル広告アップデート
同年にユーザーのページ閲覧を邪魔する広告を表示しているサイトの評価を下げるアップデートも行われました。
ただ、健康アップデートのインパクトが強すぎて闇に葬り去られた悲しいアップデートです。
2019年BERTアップデートとSEO対策
言語処理の人工知能『BERT』を導入したことによる音声検索に対応したアップデートです。
簡単に言えば、ハミングバードアップデートのパワーアップ版です。
BERT, our new way for Google Search to better understand language, is now rolling out to over 70 languages worldwide. It initially launched in Oct. for US English. You can read more about BERT below & a full list of languages is in this thread…. https://t.co/NuKVdg6HYM
— Google SearchLiaison (@searchliaison) December 9, 2019
まずアメリカから導入され、日本では少し遅れて2019年12月9日に導入されました。
音声言語の細かいニュアンスを理解することが可能になったため「正しい文法」や「よりユーザーを意識したロングテールキーワード」などがSEO対策としてあげられています。
関連記事 | Googleの最先端技術BERTについて |
まとめ
2020年1月8日にも詳細不明の大型アップデートが行われましたが、Googleのアルゴリズムに対するSEOは年々ブラックボックス化されていっています。
筆者の体感としては、Googleが本来求めていた「ユーザー最優先」を意識したコンテンツが生き残れるようになる時代は近いのではないかと思います。
例えば、いまでも有効とされる「タイトルにキーワードを入れて左寄せにする」などもテクニカルなSEOの視点でなく、ユーザー視点で”その方がわかりやすいから生き残っている”と捉えることもできます。
ユーザーとGoogleの意図を考えながらSEO情報の収集と対策を行うのが大事かも知れませんね。