ニートで収入がないのに送られてくる国民年金保険の請求書……
毎月1万6410円(令和元年時点)はけっこう憂鬱ですよね。
「お財布事情的に払えない」「延滞して悪いことをしているような気分になる」
もしあなたがこのように国民年金の保険料に悩んでいるなら、今回のお話しを参考にしてみてください。
”市役所に紙切れ1枚書いて提出するだけで全額免除されるかも知れませんよ”
国民年金保険の免除申請は紙切れ1枚書けばオッケー
国民年金の免除を受けるには条件がありますが、ややこしいことはメンドイという場合は取り敢えず申請を出しちゃえばオッケーです。
別に条件を満たしていないからと言って怒られたりしませんので気軽に出してしまいましょう。
(後ほど条件等の解説もします)
簡単な作業で、あのポストを覗くたびにため息が出る請求封筒が届かなくなりますよ。
国民年金保険免除申請用紙の提出の流れ
国民年金免除申請用紙は、最寄りの市役所でもらうか日本年金機構の公式サイトから印刷が可能です。
国民年金保険免除申請用紙を記入する
記入例も公式サイトに書いてありますが、ややこしそうなところだけ解説をしておきます。
まず①個人番号ですが「年金手帳」「国民年金保険料の納付書」などに記載されています。
⑧特記事項については、前年に税申告をした際の住所と現住所が変わっている場合や⑩申請期間に記載する保険料免除の期間中に世帯主の変更があった場合など、そのことを記載します。
14備考についてですが、もし国民年金保険を滞納している場合は2年1ヶ月前までさかのぼって免除申請が可能です。
基本的に未記入にしておいて問題ありません。
国民年金保険免除申請用紙を管轄の窓口に提出する
住民登録をしている市役所や町村役場の国民年金担当窓口に提出すれば完了です。
(窓口がややこしければ「年金免除の申請ってどこですか?」と聞けばオッケーです)
行くのが面倒なら郵送も可能です。
提出の際に必要になる添付書類は以下のとおり
<必ず必要>
・年金手帳 または 基礎年金番号通知書
<場合によって必要>
・前年(または前々年)所得を証明する書類
・所得の申立書
・雇用保険被保険者離職票等の写し
提出後に審査され、どういった結果になったか後日通知されます。
こんな感じで、申請から大体1〜2ヶ月後くらいに審査結果のハガキが届きます。
ニートの場合、どれぐらい免除が受けられるのか?
実際どれくらいの国民年金保険料が免除されるかは世帯単位の前年所得によって基準が決まっています。
所得の基準 | 扶養家族がいる場合 | 免除率 |
57万円 | 扶養親族等控除額×人数 | 100%免除 (0円) |
78万円+社会保険料控除額等 | 扶養親族等控除額×人数 | 75%免除 (4,100円) |
118万円+社会保険料控除額等 | 扶養親族等控除額×人数 | 50%免除 (8,210円) |
158万円+社会保険料控除額等 | 扶養親族等控除額×人数 | 25%免除 (12,310円) |
所得の算出方法は、国税庁の公式サイトで簡単に計算ができます。
扶養控除額は同居人の年齢や収入で変わってきます。
参考国税庁|扶養控除
仮に親と2人暮らしであなたが扶養家族の場合、所得が95万円を超えると全額免除は厳しいかもという計算です
あくまで基準なので経済状況が苦しかったら無理せずに国民年金機構へ相談しましょう。
未来のお金のためにいまを生きれなかったら意味がありませんよ。
国民年金免除で受けられるメリット
国民年金免除は年間にして、約5万円から約20万円もの支払いを抑えることができます。
また、それ以外にも大きなメリットがありますので解説させていただきます。
国民年金免除でも未納にはならない
国民年金を滞納したり支払わずにいると未納という扱いになり、将来年金が受けられなくなるリスクがあります。
その点、免除申請をしておけば100%全額免除でも支払っている扱いというチートすぎるメリットがあります。
定年までのあいだに10年間以上、国民年金の支払い期間がないと受け取れなくなります
(後納という方法などで対応は可能です)
「支払っていない」と「免除されている」では扱いに大きな違いがありますので、免除制度はしっかり使っておきたいですね。
恐怖の赤紙に怯えなくて済む
滞納し続けていると、それぞれの地域の専門の管轄による催促が始まります。
「差し押さえる場合もあります」と言われて、まともな精神状態を保つのは難しいと思いますので素直に免除申請をしましょう。
※とは言っても滞納し続けるメリットはありませんので払った方がいいです…
国民年金免除によるデメリット
国民年金保険料を免除してもらうことで将来受け取れる年金額が減るというデメリットがあります。
具体的には以下のとおりです。
免除額 | 減少する年金額 |
100%免除 | 2分の1になる |
75%免除 | 8分の5になる |
50%免除 | 8分に6になる |
25%免除 | 8分に7になる |
従来の40年満額で国民年金を納めていた場合に受け取れる金額が78万100円なので計算式としてはこのようになります。
78万100円×(支払った期間[月数]+免除期間[月数])÷480ヶ月[40年間]
但し減るといっても免除される金額の方が多いのです。
そのため国民年金の免除が受けられる状態なら申請した方が得する計算にはなります。
国民年金免除だけ?これもやっておこう
国民年金免除だけがニートの節約術ではありません。
他にも知っておくとお得な情報を解説しておきます。
もう一つの保険も免除できる
ニートに取って国民年金保険に次いで大きな負担である国民健康保険についても免除申請が可能です。
国民年金保険とごっちゃになりがちですが、別物なのでこちらも申請をしておくといいですよ。
ただ地域によって条件が変わってきますので、それぞれの市役所・町役場で問い合わせてみてください。